Shark Exorcist

ヴァチカンのエクソシストの配信が始まっていますね。早く見放題に来てほしいなあと思っている今日この頃です。 邪教に魅入られ大量殺人を犯した修道女ブレアは、最後の生贄を捧げて儀式を完遂してしまう。世界を恨み、神をも恐れぬ彼女が召喚したのはこの世の全て食らいつくす異形の存在、悪魔鮫≪デビルシャーク≫だった!悪魔鮫は次々と人間に憑依し、平和だったはずの田舎町は血に染まっていく。悪魔鮫の犠牲となった弟の無念を晴らすため、神父マイケルは十字架を手に悪魔鮫祓い≪シャーク・エクソシズム≫に挑まんとしていた…! 出典:コンマビジョン この手の映画はいつも見終わった後にあらすじを読んで「へえ〜そうだったんだ」と知ることが多いです。何が言いたいかというと、要はそういう感じです。 ①謎の修道女ブレア 一人の修道女が墓地を彷徨う光景。背後では「24歳の修道女が大量殺人を犯し指名手配中」のニュースが流れています。ふらふらと彷徨い、岸辺に辿りつくブレア。湖に向かって世界への恨みを叫ぶブレアの元に一人の女性が追いつきます。ブレアの罪を糾弾する女性。ブレアがどんな理由で犯罪を犯し、糾弾する女性は何者なのかはぜんぜんわかりません(ここまでの経過時間:2分)。追い詰められたブレアは女性を刺してしまいます。そしてブレアは復讐者の召喚をとなえながら女性を湖に投げ込み……という冒頭。流れが全然わかりませんが、おそらくこのブレアが悪役で主要人物なんだろうなという察し。 ②いつもの水着で日光浴 それから一年後。とある湖を女子三人組が訪れます。水辺で日光浴アクティビティ女子。サメ映画ではお決まりのアレです。例によってスイミングを楽しんでいた一人(アリ)が何者かに襲われ、事態は急変。アリは瀕死の重傷を負いますが、不思議なことに傷は跡形もなく綺麗に消え、アリは元通りの生活を送れるように。しかし退院後のアリはやたらと水に近づきたがるという不審な行動が目立つようになります。 ③アリ、ハンティングを開始 飲まず食わず眠らず、同居するエミリーも心配するほど挙動のおかしいアリー。実は襲われた際、悪魔に取り憑かれてしまった模様。傷が治り復活したのも悪魔パワーだったというわけです。かわいいルックスもあり、色々な人を水中に引き摺り込むことに成功するアリ。ちなみにアリは水に入ることを想定し常に水着を着用しているのが地味におもしろポイントです。 そんなある日、一人の神父の元に「弟が死んだ」という悲しい訃報が届きます。その原因はやはりアリによるもの。神父は打倒悪魔のため立ち上がります。 ④尺を食うモブたち ここからはなぜかストーリーに特に関係のない人たちの日常(日常?)が続きます。初登場の三人組女子が降霊術を行い、妹の霊を呼び出そうと奮闘。次いで墓地で苦しみのたうち回る白い服の女性が映し出されますが、これがその妹なのか全く関係ない人なのかはわかりません。そもそも三人組がなんで降霊術やってるのかも説明がないし。 また超常現象を専門とするYouTuberのような女性も登場。ハンディカムを構えて撮影するカメラマンに背を向け、我々に向けて話しかけてくる怖い女性です。自称「プロ超常現象捜査官」を名乗る女性は、湖の悪魔を自らに憑依させ、その恐ろしさを視聴者に見せつけます。いや、まあね……プロ超常現象捜査官って何だろう? モルダーとスカリーみたいなあれか? このプロ超(略)女性は最終的に湖の悪魔に体を乗っ取られ(ていうか自分でやった)ゾンビのようにその辺を徘徊し、彼女を尾行してきたライバルYouTuber女子に黄色い液体を吐きかけ襲います。ここは絵面が普通にとても汚いのでビックリします。ホラーってこういうことなのか? ちなみに本家エクソシストを未視聴なのですが「吐く」というのは本家由来だそうですね。今後本家で吐いてるのを見た時「クソシャで見たやつだ〜」って感想を抱くことになるのか。だいぶいやだな。 ⑤悪魔祓い実践編 アリのハンティングは続いていましたが、夜の遊園地で獲物を物色中とうとう例の神父に捕まってしまいます。アリを縛りつけ、悪魔祓いを試みる神父。本当にできるのかというエミリーの問いに「本を読んだことはある」と答える神父。実績ゼロ。そんなことある? 神父はめげずにアリに十字架をかざしますが「小さすぎない?」とエミリーに指摘される始末。しかも例の黄色い液体を多量に吐きかけられ色々と最悪に……。 最終的に悪魔はアリの体から出ていくことを承諾しましたが、代わりに別の人間を要求します。かくして神父はアリの代わりに悪魔に乗っ取られることに。うーんやっぱ悪魔祓いできなかったね! 本読んだだけじゃね! 怯えるアリとエミリーは逃げ出そうとしますが、神父はなんとエミリーの腕に噛み付いてしまいます。やばいよ〜! ⑥そしてどうなったのか アリとエミリーは再び水辺を訪れます。アリは元に戻ることができましたが、噛みつかれたエミリーのことを非常に心配しています。悲痛な表情で桟橋を歩くエミリー。フラフラとした動きで上着を脱ぐと、湖へ飛び込んで姿を消してしまうのでした。エミリーもまた悪魔に憑かれてしまったのです。悲しい……。 一方、またもや初登場の女性が湖を訪れます。人気のない湖畔にタオルを敷き、日光浴を楽しむ女性。一眠りし「そろそろ泳ごうかな」と立ち上がったところを急にナイフで刺されてしまいます。急展開。誰がこんなことを……。 血塗れのナイフを手にしているのはなんとあのブレアでした。えーっと誰だっけ?そうそう、冒頭に出てきた修道女です。 返り血を浴び、満足げにナイフを舐めるブレア。ナイフペロは「あぶねーヤツ」描写でおなじみですが、ブレアは特にあぶねーので3ペロくらいします。舐めすぎだよ。「私の時代が来たわね」と言わんばかりのペロアじゃなくてブレアでしたが、湖から姿を現した女性に襲われ、あえなく湖の藻屑(湖に藻屑があるのかはわかりません)となったのでした。いや……こいつほんとになんだったんだ……? ちなみにこの日光浴女性はうたた寝中に近寄ってきた謎の男により盗撮被害に遭ったりしています。これがまた何の意味もないシーンだから余計にクソなんですけど、とりあえず屋外で安易に眠ることはやめましょう。 ⑦とっ散らかりすぎ映画だった 基本的にはこれで終わりでした。サメもとい悪魔は特に成敗されず、神父もその後どうなったのかわからず、相変わらずサメの悪魔が野放し状態のままというなんともオチのないオチ。解決しないからホラーだと言えなくもないですが、それにしたって冗長すぎですね。④の内容は完全に不要だから、その分短く30分映画でもよかったよ! という感じです。これはZ級だなあ。 ちなみにエンドクレジット後にもミニエピソードがありましたが、これも完全にどうでもいい内容なので触れません。また!

October 23, 2023

Interview with the Vampire

10月後半です。秋も深まり芸術鑑賞のひとときを過ごしたくなるかと思いきや、毎日だいぶ暑いです。夏の亡霊がそのへんを彷徨ってるぜ。 18世紀末、最愛の妻を亡くし、絶望の淵に沈む彼の前に現れた悪魔的美貌の吸血鬼レスタト。彼によって永遠の命を与えらたルイは、レスタトと共に世紀末の夜をさまよう。現代のサンフランシスコ。街を見下ろすビルの一室で、インタビュアーを前に美しい青年ルイが自らの半生を語り始めた。 出典:Filmarks ずっと見たいなあと思いつつ「アマプラにもないしな〜」と思っていたのですが、Netflixにはあることに急に気がつき、ついに見る機会を得た次第です。 ①キャスティング良すぎ問題 ヴァンパイアになったものの人間らしさを捨てきれないルイをブラッドピット、それに対して享楽的で軽薄なヴァンパイアをトムクルーズ、二人と出会いヴァンパイアになることとなった永遠の少女クローディアをキルステンダンストが演じています。個人的にブラピが影のある役をやるのがとても好きだし、若トムの最高に美しい笑顔は悪気なく悪くて好きです。キルステンダンストはね〜少女の容姿で中身は大人、でも大人になりきることもできなくてというとても繊細な演技が素晴らしかったし、薄幸のビスクドールって感じで良かったです。この三人の集合絵(集合絵?)めちゃくちゃ芸術だよ。 あと個人的にビックリしたのはフランスでルイとクローディアが出会うヴァンパイア役をやってるのがアントニオバンデラスという点でした。全然気づかなかったよアントニオバンデラス。400年もの時を生きるスマートなヴァンパイアを演じています。ルイと手を組みたがりますが断られた結果、十数年後には強盗を働いて逃げ込んだ倉庫で闘犬に出会うんだなあ〜。 ②レスタト・インポッシブル M:I1が1996年公開なので、自分の中ではこの頃のトムクルーズはもはやイーサンハントくんとしての印象が強すぎるため、レスタトに対しても「いや〜イーサンの顔で面白いことやってるなあ」という印象を時折抱きつつ鑑賞しました(最悪)。トムクルーズという人間のオーラが眩しすぎるからなのか。とはいえイーサンハントとジョンアンダートンとこのレスタトにはうすら共通点を見出してしまうタイプのオタクです。彼ら絶対仲良くなれなさそう(何の話?) ③苦しみはどこにあるのか 不老不死って人類にとって永遠に離れられないテーマだなあとつくづく思いました。ヴァンパイアのように制約があれど不老不死になれるのがいいのか、寿命はあるけれど人間らしく生きることのできる人生がいいのか。全員が不老不死の世界になればそれはとてもハッピーだけど、今の自分たちが持っている感情や感覚は、多かれ少なかれ失くしてしまうんだろうかとか考えます。劇中でクローディアが若い女性の姿を見て「いつかあんなふうになりたい」と思いつつ、その願いは叶わないと知るやりきれなさ。 彼女の結末はとても悲しいけれど、少しほっとした自分もいました。 あと不老不死になったら単純に生活コスト永遠にかかるんだなとか考えました。それもだいぶきついよな〜。ルイとレスタトどうやって生活費工面してるんだろう。ともあれ90年代のサンフランシスコの夜、美しかったね。

October 20, 2023

Snow Shark: Ancient Snow Beast

いつのまにか九月も終盤に差し掛かっていますね。気温も下がり、いよいよ芸術(サメ)の秋と言ったところです。 悲劇は12年前にすでに始まっていた。 生物学者3人が雪山の生態調査に行ったまま消息をたったと思われていたが、地震によって目覚めた雪ザメの仕業だったのだ。 やがて雪ザメは獲物を求め街へと移動し人々が襲われていく。 市民たちは力をあわせ、雪鮫との大氷闘を決意するのだがー。 人間VS雪ザメ。生き残るのはどっちだ! (コンマビジョン 作品紹介ページより) どうでもいいけど「悪魔のフカヒレ」って昨今のトレンドだと美味しそうに聞こえる。ご飯が進みそう。 ①雪の下を泳ぐサメ、ランドシャークの元祖か 時は1999年2月。謎の生物を探し調査団が雪山に入ります。彼らはそこで不審な鹿の死骸を発見。さらに奥深くへ分け入っていくと、地震で割れた雪の中に大きな穴が空いているのを発見。いったいなにが? 調査を進めようとした矢先、メンバーは謎の生き物によって次々襲われ命を落とすことに。 調査団失踪の手がかりも得られないまま12年が経ち、不気味な生物は再び人を襲うようになる……というストーリーです。 この「雪の下を泳ぐ」って構図がいまいちよくわからないんですけど、だって人が歩ける程度の雪の下って土じゃないですか? 土の上? 地面? の中を泳いでいるのか。どういうことなんだ。オカルト殺法が効くタイプのサメならまだしも、実弾が効くタイプ(効きます!)のサメが雪だの土だのの下を移動していたらさすがに派手な痕跡が残ると思うのですが。 しかし人々の間では雪ザメは依然として都市伝説でしかなく、人を襲っているのは熊や狼では……という見解に。まあこの頃はまだランドシャークっていうものは確認されてなかったからねえ……。 ②昼間から繁盛する酒場 物語の途中で酒場が出てきます。サメ退治に失敗した過去をもつ二人の男がここで衝撃的な(?)出会いを果たし、力を合わせてサメを倒そうと友情を育むに至るシーンでまあまあ大事な箇所なんですが、真昼間からかなり繁盛してるんですよね。これは普通のことなんでしょうか。バーで昼から酒出すの? いいな。 ちなみにこの二人は家で仲良く銃の手入れをしつつ「今夜はフカ酒だ」と意気投合し、酒を飲んで盛り上がります。尺もそんなにないし会話が描かれるでもないため、なにをそんなに盛り上がってるのか見てる方は全然わかりません。 ちなみにこのシーンで「あのサメは雌だと思う」という話題が持ち出されるのですが、その根拠が「女は男の全てを奪うから」とのこと。生物学的な話じゃなかったようです。 ③爆破、そして衝撃の最後 サメ映画に限らずですが、宿敵を倒すシーンってそれなりに力が入っていると思います。だいたい主人公がカッコよく決めますよね。それなりに。ここの主人公は雪サメに息子をやられた警官のはずだったので、この警官が仇だー!的にやっつけるのかなと勝手に思っていたんですが、そういう感じではありませんでした。②で紹介した二人のうち一人がダイナマイトによって自爆、巻き込まれたサメもあえなく爆破。えっよくわからないうちに終わった……。 だけどとにかくこれで一件落着! そう思った登場人物たちが目にしたのは、雪の中をうごめく3つのヒレで────!?(次回に続きたい予感) ④尺がもっとあればかなり面白くなった可能性 親子の確執とか、サメ退治に挑んだ過去があるとか、登場人物たちに対してかなり設定は与えられているようなのですがそれをいちいち生かしているほどの時間はなく、でもなんとな〜く匂わせてきます。進行上不要な物は別に省略して全然いいと思うんですが「過去にサメを退治した。その時の傷がまだある。サメの死骸は燃やしたと思ったがそうではなかったらしい。おれは狙われている」みたいなことをなんとなくその場の会話でサラッと持ち出されるとこっちは「エッその話は何!?」と思いますし、でもこれ以上掘り下げられることも特にないという。尺に対して設定が溢れすぎ感。 というかそもそもこの映画頻繁に「作戦を立てよう」みたいなこと言うんだけど、なんらかの作戦に則った行動が取られた形跡は一度もないです。 そんなグダグダ・サメ映画。秋の鑑賞にいかがでしょうか。

September 25, 2023

Ouija Shark 2

2を見る機会に恵まれた今日この頃です。秋ですね。実はこの映画を見てから暫く日が経ってしまったので、色々忘れてます。すでに……。 ウィジャ盤の力で地獄から召喚された無敵の幽霊ザメ「ウィジャ・シャーク」との激闘から数ヶ月。 オカルトマスターのアンソニーはサメとの戦いの果てに地獄を彷徨っていた。 彼を復活させるべく家族や仲間がその方策を探る一方、地獄の支配者である悪魔カルドゥーラはサメを現世に解き放ってしまう。 巨大化し街をも破壊する力を得た幽霊ザメに人類は成す術もなく蹂躙されるが、アンソニーにはある秘策があった……! 唸れ!サメはめ波! 輝け!ミスティック・シールド! オカルト殺法で再び敵を打ち破れ! 出典:コンマビジョン 今作はジルのパパことアンソニーが主人公です。なお冒頭では前作の振り返りをきちんと説明してくれるので、1を未見の方でもそれなりに内容を把握できるやさしい作りとなっております。理解できるかどうかはわかりませんが、前作を見た人間もべつに理解はできてないので大丈夫です。 ①1に比べ爆増した予算 明らかに予算が増えています。導入からかなりちゃんとしたオープニングが流れたりと、諸々に気を配る余裕が見受けられます。しかしながら予算の増加がそのまま映画のクオリティ向上に直結しているのかと言えば必ずしもそうとは言えず。サメは相変わらずかわいいぬいぐるみだし。どちらかというと、使えるお金が増えたのでその分好きなだけ遊ぼうという方向に暴走していると言った方がいいかもしれません。 ②地獄でビキニミュージカル 今作は楽曲作りにかなり力を入れているようで、劇中とエンドロールでオリジナルソングが使われたりしています。これがなかなか良作で、増えた予算の使い道としてはかなりの割合を占めているかと思われます。ただその良作の使い道が、地獄で悪魔とビキニ女性軍団が繰り広げる謎のミュージカルなんですけど……。だいたい地獄でビキニ女性を侍らせている悪魔ってなんなんだよ。しかも女性の数も多いし、こんなところで予算使ってるのか? 頭おかしくなってくるが…… ③変わらぬテーマ、家族愛 前作ではアンソニーとジルの感動的な親子愛(棒読み)が描かれましたが、今作ジルは登場しないため必然的に別軸に焦点が当たります。ジルに変わって登場するのはジルのママにしてアンソニーの妻。アンソニーとは別居中でしたが、前作でジルを守って命を落としたアンソニーを思い、復活のため奔走します。 また前作でも登場した霊媒師の女の子が今作でも活躍します。しかも今作では母親(職業:ネクロマンサー)も登場。疎遠だった親子の仲が変化するストーリーもふんわり練り込まれ、なんかいいかんじの家族愛にホロリ……とさせられるはず。 ③サメ vs ワニ 復活したウィジャシャークに対抗する術を考えるアンソニーは、奥さんの作ってくれたサメとワニのアイシングクッキーを見て「タロットゲーター」とかいうワニの霊を召喚することを思い付きます。街中を大暴れし、未曾有の大混乱を巻き起こすウィジャシャーク。そこへタロットゲーターが登場、人間たちは巨大霊体サメvs巨大霊体ワニというオカルトの脅威を目撃することに! ただセットとCGはあいかわらずのTHQ(とっても・ハリボテ・クオリティ)なので、べつに迫力とかはないです。 ④オカルトマスター、仲間を得る アンソニーはウィジャシャークに対抗するため、妻と霊媒師に自らのオカルト殺法を教え込みます。ミスティック・シールドとファイア・ボールを使えるようになった二人はアンソニーをサポートし、無事ウィジャシャークと悪魔を倒すことに成功。三人はチームとなり、世に蔓延る悪のオカルトと対決していくことを誓います。つまりこのシリーズはまだまだ続くってことだ! 映画としては相変わらず意味不明でしたが、楽しく作っている気持ちが伝わってきたので良かったです。エンディング見てるとスタッフさんはラストネーム的に監督の身内の方が多いのかなあという感じで、それもそれでもうなんかぜんぶ楽しければヨシ! という気持ちになれました。サメ映画としての感想は特にありません!

September 11, 2023

Land Shark

シャーケンシュタインに続きランドシャークを見ました。邦題サブタイトル「丘ジョーズの逆襲」とのことで、丘ジョーズも意味不明だし何が逆襲なのかもまったくわかりませんが、元気いっぱいでよろしい!という感じです(もう疲れてる)。 カリフォルニア沿岸で、謎の変死事故が多発する。その頃、マルコ海洋研究所のルシンダは、サメ達が水槽から消えていることに気付く。水槽と海は繋がっていない、まさか陸を!?上司のフォスター博士に伝えると、研究所の真の目的を聞かされる。それは遺伝子操作により殺人サメを開発し、軍事兵器として供給する事だった。さらに、この計画に協力するよう脅迫してくるのだった… 引用元:コンマビジョン そもそもの話なんですけど、サメ映画に出てくる人間たちサメを兵器にしたすぎだろ。この情熱は一体どこからくるんだ。しかも今回は水陸両用。海を制すものは陸も制すの精神です。こうなれば残すは空……かと思いきやパッケージの煽り文に「陸海喰!」とあり、あ〜はいはい…… ①前作に比べ、全体的なクオリティが上がっている(※内容を除く) ランドシャークはシャーケンシュタインの次作にあたるようなのですが、シャーケンシュタインと比べ映像作品としてのクオリティはかなり上がっているように見えます。かなりまともな音楽がバカみたいなタイミングではなく適切なシーンで使われているし、カメラワークや編集も普通に良い!と思いました。 ただ肝心のサメ造形は相変わらずのハリボテ感、CGに関してもまた予算がないのかなんなのか、多用している割には非常に粗末です。今回は建物ではなくサメが燃えますが、まあエフェクトが乗っかってるだけで燃えてないんだなこれが。しかしもはやそれが味とさえ言える。 ②相変わらず登場人物は多い シャーケンシュタインもそうでしたが80分という短さに対してモブの人数がめちゃくちゃ多いです。だいたいはサメに食べられてしまう役なんですが、様々なシチュエーションでサメに食われる様々な人々の様子が描かれます。これもう監督の萌えかなんかなんだと思う(最悪)。ビーチで襲われるビキニ女性に始まり、波止場で襲われる男性、撮影中のモデルとカメラマン(また?)、電話回線工事の男性、駅で電車を逃した女性、放浪生活中の男性などなど……。ピクニック中に襲われたのはシャーケンシュタインだっけ? もうなにがなんだかわからない。 その他サメの目撃者(?)としてテレビのインタビューに答える港の男性がいるのですが、これはどうやら監督のようです。おまえも食われる役やれよ。 ③真のランドシャーク、それはサメ人間 ストーリーのことが完全に抜け落ちてました。よくある海洋生物研究所だと思っていたら実は殺人ザメを開発しているヤバイ職場であることが発覚、主人公(多分)のルシンダは上司と手を組み、勝手な行動で次々事件を起こすサメの始末に乗り出す……というお話です。 サメに仕込まれた発信器(?)を頼りに海辺や荒地を探知機を持って警戒する二人。この探知機がずっとピコンピコンピコンピコン言っててめちゃくちゃストレスです。早くサメを捕まえてくれ。そして終わってくれ……という気持ちになります(まだ数十分ある)。 研究所から逃げ出したサメ全てを退治した後もピコンピコンは続き、訝しむ主人公。すると上司が異様な動きを見せます。のたうちまわる上司。みるみるうちに頭と手足がサメになり(手足?)、ついにサメ人間が爆誕。実は上司は殺人サメのDNAを自分に注射しており、サメと人間の最強ハイブリッド兵器となったのでした。 このサメ人間のビジュアルがなかなか奇怪でいいのですが、正直サメかどうかはよくわからない造形です。サメっていうか魚だと思う。この辺は各自ご確認いただければ幸いです(突然丸投げ)。いやこの映画本当……スプラッタ系の美術はかなりクオリティが高いのに肝心のサメとかアレとかが微妙なのが本当に……。 色々言ったけどなんだかんだ他作品も見たいと思います。俺はもうダメだ……。

September 6, 2023

青い春

前々から気になってた映画を!ついに見た!!(そんなことばっかり言ってるな?) 漫画家・松本大洋の同名短編集を松田龍平主演で実写映画化した青春映画。「ポルノスター」「ナイン・ソウルズ」の豊田利晃が監督・脚本を手がけ、原作に収録された複数のエピソードを基に不良高校生たちの閉塞感に満ちた青春の日々を鮮烈に描き出す。男子校・朝日高等学校の3年生になった九條と幼なじみの青木は、仲間たちと一緒に授業をサボって屋上に集まり、柵の外側に立って手を叩いた回数を競い合う危険な度胸試し「ベランダゲーム」をする。新記録を出した九條は学校を仕切る権利を手に入れるが、彼にとってはゲームも学校を仕切ることも無意味なことだった。漠然とした不安と苛立ちを抱えながら退屈な日常をやり過ごす彼らに、やがて進路選択という現実が否応なく突きつけられる。 引用元:映画.com 10代って存在自体がエネルギーの塊で、感情の渦なんですよね。それでいて多感な時期はあまりにも短く、激情より儚いものはない。青春は研ぎ澄まされた心で、鈍の刃を振り回し、他人も自分も傷つける。松本大洋の描く若者の風景がとても好きだなあと思います。 この物語の主人公たちは高校三年生。高3ってある意味一番不安の大きい時期ですよね。進学するのか就職するのか、これから何をして生きていくのか、そもそも生きていけるのか、生きていたいのか? その不安と向き合った結果、答えを出す人間もいます。「甲子園に行く」という夢が潰えてアウトローの世界に足を踏み入れる者。ウルトラ警備隊になりたかった男は、縦社会で媚び諂うことを是とした友人を刺す。余命幾ばくもない男は毎日学校に通い(寝てるけど)桜の木にたかる毛虫を採っては土に埋めてしまう。その姿を見た九條の「一番怖いのは、自分の欲しいものを知ってるやつだ」という言葉。 この映画、トーンはそこまで暗くないし普通に高校生がわちゃわちゃやってるな〜っていう日常も多いですけど、それ以上に物凄く重いです。明るいとか暗いとかじゃなくて重い……。意図的に「黒色」が採用されているところからも、ああそういう……ってなんか納得してしまう感じなんですよね。スプレーの黒、黒塗りの車、学ラン。この色はラストまでずっと引き摺って、人を結びつけるし、分かつんですよ。凄すぎてもうこんなポエム感想しか出てこないよ。 あと学校の先生がちゃんと子どもの味方でいてくれるのがすごくいいなと思いました(そうでもない先生もいるけど……)。先生たちはちゃんと生徒を励ますけど、道徳とか理想論とかではなくて、自分の本心で向き合ってくれてるなあと。 最近色々なコンテンツを見ていて、子どもだけで頑張りすぎていたり、大人が全然見えてこなかったりする作品をわりと「つらいな……」と感じているので、その意味でもこの映画は(一応)よかったな……と思いました。この映画2001年なんだなあ.

September 4, 2023

The Hunted(1995)

ヘンテコジャパンを取り扱うニンジャサムライムービーは数あれど、舞台が名古屋でちゃんと現地ロケしてる映画ってこの映画くらいじゃないだろうか。ジャパン=トーキョーの価値観を脱したヘンテコ名古屋ムービーが1995年に爆誕していたとは知らなかったよ。 物語のあらすじは、アメリカから名古屋に商談で来た男性が、謎の美女と出会ったことで忍者vs侍の戦いに巻き込まれていく……というもの(雑すぎる)。 なお無意味なお色気シーンや公共交通機関での無差別襲撃シーンがあるので、抵抗がある方にはおすすめしません。 ①トンデモニッポンとガチ日本の融合 これはねちゃんと日本に来てロケしている分始末が悪いという感想に尽きます。名古屋の街並みとか(行ったことないけど)ちゃんと日本の風景だし、流暢な日本語を話す役者さんが一定数いて普通に見られる場面が続いたかと思いきや、主人公の泊まっているホテルの内装がおかしい(障子を開けたらいきなり檜風呂がある)とか、パチンコ屋に未成年がいる等の事案が発生して混乱します。 かと思えば劇中でずっと流れている太鼓を演奏しているのは鼓童の方々だそうで、監督がかなり真剣にジャパンに取り組もうとしていたことはわかります。 ②鉄道会社JER 主人公が武道の達人夫婦(原田芳雄&島田陽子)に匿われ新幹線に乗るシーンがあるのですが、新幹線は実際のホームも利用してガワを撮影しているようで、ここは素直によく撮らせてくれたなあと感動。なお社名は当然ながらJRではなくJERとなっています。この内装がまたオリエント急行か?という感じで、個別の客室やバーカウンターがあったりします。 主人公を追いかけてきた忍者一味こと夏木マリ姉さん御一行が車内で大暴れ、それを日本刀一本でなぎ倒す原田芳雄、弓で援護する島田陽子、めちゃくちゃかっこいい。主人公はコッソリ持ち込んでいた銃で応戦しようとしますが、原田芳雄に「銃はダメだ!」と投げ捨てられる謎展開により見せ場はなし。 ちなみに主人公の銃は、主人公が襲撃に遭い入院していた病院で刑事が携行していたもの。この刑事が岡田眞澄で「岡田眞澄出たが!?」とめちゃくちゃ喜んだのも束の間、忍者に襲われてすぐさま退場となります。そんな……ファンファン刑事をもっと見ていたかったのに……。 ③殺陣シーンがすごい 監督はとても日本の時代劇がお好きということで、忍者・ジョンローンと侍・原田芳雄が戦うシーンはめちゃくちゃ見応えがありました。動きもかっこいいし迫力もあり、ここは俳優陣の力量のすごさでもあると思います。 ④キャラが立っている 総合的に見てどうにもショボさが否めない作品ではあるのですが、キャラクターの個性がそれぞれ光っていてかなり良かったです。激シブ原田芳雄と強くて美しい島田陽子、「外人パワーだ」とか言って殴ってくる主人公(他に褒めどころないのか?)、あと原田芳雄の仲間で刀鍛冶のアル中じいさんが出てくるんですけどこの人があまりにマイペースキャラでとてもよかったです。ジョンローンは、まあ……。 そんな感じでした。面白くなかったけど面白かったなあ。なんなんだろうこの感じ……

August 31, 2023

エドワード・ヤンの恋愛時代(4Kレストア版)

先日見てきました。ずっと見たいなあと思いながら機会がなかった作品なので劇場で見れて嬉しい。 自分は群像劇が苦手なタイプの陰キャなので、その意味では完全には入り込めなかったのかも……とは思うのですが、それ以上に「みんな頑張って生きてるなあ」という謎の感慨が上回ったのでよかったです(?)。急激に発展する都市そのままに、キャラクターたちもすごくエネルギーに満ちた作品でした。 笑い、悩み、確かなものを求め、自分の道を行く。原題の「獨立時代」がなんだかんだ一番しっくりくる気がします。 内容というか見えるものとしてはとにかく映像が美しすぎる。夜の黒とか青とか、逆光で見えにくい中僅かに浮き上がる表情とか、画の切り出し方が好きすぎる。緑色のオフィスに飾られた緑色のガラス花瓶とか、挟まれる鮮明な赤とか、でもやっぱり黒があまりに美しい。あとミンという登場人物の住む民家のシーンがあるのですが、ここの画の切り出し方は牯嶺街を思い出させる感じでとても好きです。 あとこの作品結構な頻度でエレベーターが登場するのですが、最後の最後で活躍するのもエレベーターなのが本当にいいです。あのラスト一生忘れたくないなってくらいいいシーンでした。修復してくれてありがとう国家電影及視聴文化中心のみなさん…… 修復前・後のフィルム比較画像が掲載されている記事を発見したので貼っておきます。 台灣名導楊德昌《獨立時代》修復版於威尼斯首映,遺孀彭鎧立:「導演想表達的,是比台北更深的含義」

August 30, 2023

Sharkenstein

第二次世界大戦中、ヒトラーはフランケンシュタインを生物兵器化する恐るべき計画を進めていたが、実戦に投入される前にナチスドイツは敗北してしまう。 それから時は過ぎ、現代のアメリカのとある港町で行方不明者が続出していた。 観光に訪れたマッジたちは偶然ネオナチスの研究所に迷い込み、世界征服を目論む悪の科学者クラウスがサメとフランケンシュタインを合体させ生み出した最凶の怪物 “>シャーケンシュタイン” の存在を知る。 果たして彼女たちはこの邪悪な計画を阻止することができるのだろうか…!? (引用元:https://landshark.crayonsite.com/p/42/) もうあらすじだけで具合が悪いわけですが、ちゃんと最後まで見ました。 ①雑すぎるCG お話はまず第二次世界大戦中のナチスドイツが何やら怪しい研究をしているところから始まります。過去話だからか画面はモノクロ。月夜の海(たぶん)面にUボートが 水しぶきと共に姿を現します。不気味です。なにが不気味って海の背景にシールで貼り付けたみたいなUボートと、およそ船体から吹き上がるとは思えない謎の水エフェクト、おまえのことだよ。冒頭からすでに挫かれる緊張感。 ナチスは兵器としてのフランケンシュタイン研究を進めていましたが、実用化する前に敗北。計画はは永久に闇に葬られた……はずでしたが、その技術を用いて世界征服を企む人間がなんと現代アメリカに存在。彼はサメとフランケンシュタインを合体させた「シャーケンシュタイン」を生み出すことに成功します。 シャーケンシュタインはビーチに忍び込み、人知れず人間を襲い始めます。この襲う描写がまた雑で……これはもう実際の映像(実際の映像?)を見るのが一番手っ取り早く理解頂けるんですが、なんかサメの一枚絵が人間の前に突然現れ、咀嚼音とともに突然消える。おわり。何が起きているのかまったくわからねえ……。 サメのビジュアルもまたなんとも言えず、フランケンシュタインらしく継ぎはぎされているのですがなんか裁縫初心者が作ったぬいぐるみ感がすごく、特に見た目は怖くないです。これはもうZ級サメ映画あるあるなのかな。かわいいです。よく言えば…… 他にもCGはたくさん使われており、嵐になりそうな曇天(CG)から視線を戻すと快晴とか、ダイナマイトを仕掛けた建物が炎に包まれているのに建物は全然燃えていないとか、CGそのものだけでなく使い方も雑すぎて見ていて具合が悪くなります。 ②急に繰り出されるフランケンシュタイン愛 後半はバカンスでこのデンジャラス海岸を訪れた女の子マッジと湾岸警備隊(?)のおじさんが打倒サメに奔走するんですが、話の流れで実はマッジはフランケンシュタイン映画の大変なマニアであることが判明します。急なオタクトークやめろ。おじさんも「ハマー・プロは?」とマッジに尋ねたりと微妙に知識があり、とにかくフランケンシュタインに対して愛がある映画であることは間違いありません。 ③とにかく全てが雑 コレはもうツッコミだしたらキリがないんですけど、海から上がった次の瞬間服が完全に乾いてるとか、どう考えても海底に足がつくロケーションじゃないだろうと思われるところで立ち上がるとか、州の弾薬庫として使われていた廃屋にまだダイナマイトが残っているとか(危なすぎ)、後半二十分くらいで急に登場人物(モブ)が十人くらい増えるとか、意味不明なタイミングで挟まれる意味不明なBGMとか、なんかもうどうでもよくなってきたな。 そんな感じです。いやー元気出るな!(げっそり)

August 29, 2023

Ouija Shark

ずっと気になっていた作品を遂に見ました! ジルは旅行先のビーチで古びた木片を拾うが、それは霊界と現世を繋いでしまう魔のアイテム”ウィジャ盤”だった。 ウィジャ盤の魔力により、ジルとその友人達は霊界から凶暴な人喰いザメを召喚してしまう。 ウィジャ・シャークは次々と人間を襲い、町は一転して大パニックに。 神出鬼没で無敵の霊体ザメを打ち倒す手段を知るのはただ一人、超能力を操るジルの父親だった…。(公式サイトより) これ「打ち倒す手段を知るのはただ一人、超能力を操るジルの父親だった」って書いてあるのを見てそうだったかなと思ったんだけどもう一回最初から見たほうがいいのかな。 ①ビーチに集合の約束で来たのに置いていかれるジルかわいそう まずね主人公のジルは友達数人とビーチで待ち合わせの約束をしていて森にやってくるんですけど、みんな遅れていて誰も来ない。仕方ないので一人で泳いでいるうちに謎のウィジャ盤が流れ着き、訝しんでいるところへ友人キムから「他メンバーは先に宿泊先行ってるね!!」と電話が入ります。ひどいが?? 泳いでいるジルが不思議な気配(サメ)に気味悪がるいいシーンでもあるんですが、そもそも場所が森の中の静かな湖畔みたいな場所で、正直サメとか出なさそうだなというチグハグ感がとてつもなかったです。ネッシーとかならいるかもしれないけどさ……。 ②謎の洗車シーン ジルは無事宿泊先の家にたどり着き友人たち(キム・ドナ・ジェン・ティファニー)と合流。プール付きの豪邸でみんなテンションが上がっている中、ティファニーは偶然お隣に住む男性が洗車しているところに遭遇します。これは恋の予感……!。 みんながプールで楽しく遊んでいるあいだ、ティファニーは男性と意気投合し(?)洗車を手伝うのですが、この洗車シーンが無駄に長い。なんかいい感じの音楽をバックに二人がひたすらHONDAのマイカーを洗車し、洗車し、水着になり、洗車し、まだやるの?コレ という気持ちになってきます。 ③IKEAのサメみたいな霊体ザメ 食後の余興(?)でついうっかり霊体ザメを召喚してしまったジルたち。サメは新鮮な肉を求めて自由にこの世を動き回り始めるのですが、造形がどうにも布か粘土でできた可愛いサメで、見た目的な迫力にイマイチ(かなり)欠けます。オバケの迫力ってべつに見た目どうこうじゃないと思うんですが、全身出ちゃってるしCGは低予算だし、人間に噛みつく時の音も「サクッ」と言う感じで、どう見てもスタッフがリンゴをかじる音です本当にありがとうございました。 ④ジルのパパ「オカルトは遊びじゃない」 霊体ザメを呼び出す儀式を行った夜、ジルは不安になり父親に電話をします。パパに電話してどうすんだよ と思ったんですが、どうやらジルのパパは「召喚は専門外だが……」とのことでその道に通じた人だったようです。そうなんだ……? パパは「オカルトは遊びじゃないんだぞ」とジルを窘め、ウィジャ盤と霊体ザメについて調べ始めます。そしてサメの精霊について書かれたInternet articleを見つけ、ジルに迫る危機を防ぐため行動に出ます。 ⑤霊力対決!霊界サメ大戦 腹ペコの霊体サメは人間たちを次々容赦無く襲っていきます。友人たちが襲われ、鍵となるウィジャ盤も紛失してしまい窮地に陥るジル。その頃ジルのパパは霊媒師を訪問し、霊体サメの意識をジルから逸らし自分たちの方へと向けさせることに成功します。霊媒師のお姉さんが。しかしその過程でパパは命を落としてしまいます。のちにウィジャ盤を取り返したジルがウィジャ盤に「私たちの救世主は?」と尋ねると「パパだよ。お前を愛してるよ」との返答が返ってきます(ここは泣くところです)。ちなみにウィジャ盤を取り返すくだりもなかなかアレなのでぜひ本編を見て欲しい。 さてさて……なんとパパは死後天国で無敵の霊体となり、霊体vs霊体で戦う展開に。パパは「ミスティック・シールド」というドクターストレンジが繰り出すオレンジ色の電熱コンロバリアみたいな技で霊体サメの攻撃を防ぎます。そして最後は素手で立ち向かい、画面は相討ちかのごとき爆発と煙が……すごい……いったい何を見せられているんだ……? しかもサメは実はまだ倒れておらず、ジルが発砲してウィジャ盤をぶち壊したことによりサメは消滅します。サメが消えて「こんなものない方がいい」的に壊した感じではなかったです。二段階認証式か?こいつは…… ⑥アメリカンジョークも忘れない 無事サメを倒したジルは色々あって逃げ延びてきた警官のおじさんとホッと一息をつきます。「一杯どうだ」という警官に「寿司も一緒に」と返すジル。「それは勘弁」と肩を竦める警官おじさん……。笑うところなのかな、これ……。 この後実はアメリカ政府の陰謀だったみたいなことが発覚しおそらく2作目へと続いています。もうねあまりのことに長々書いちゃったよ。Z級映画が好きすぎるとこういうことになるよ!でもこれはちゃんと見れるタイプだからZ級ではない。大丈夫です(なにが?)。次作も見れたら感想文書きます。

August 28, 2023