スローターハウスルールズを観ました。サイダーハウスルールのタイトルパロディにしては最悪すぎんか?と爆笑していたのですが「サイダーハウスルール」の原作者アーヴィングは「スローターハウス5」の作者ヴォガネットの授業を受講していたと知り、そんな因果が……とさらに笑っています。ちなみにスローターハウス5は個人的に近年読むのに苦労した本ナンバーワンです(どうでもいい)

俳優サイモン・ペッグ&ニック・フロストが設立した映画製作会社Stolen Pictureの第1弾で、イギリスの全寮制名門校を舞台に、地下から現れた謎の生物が巻き起こす恐怖を描いた学園モンスターパニック。父を亡くし自堕落な毎日を送る青年ドンは、母に勧められて全寮制の名門校スローターハウス学園に転入することに。ドンは学園を支配する最上級生から目の敵にされながらも、ルームメイトのウィルや美しい上級生クレムジーと親交を深めていく。そんなある日、学園の敷地内に出来た巨大な穴から凶暴な生物が現れ、生徒たちを次々と襲い始める。

引用元:映画.com

舞台が「学校」となるとどうしても設定がベタになってしまうというか、事なかれ主義の教師や厳しい上級生、高嶺の花的存在のヒロイン……みたいなところにポジションが発生するのはこの作品でも同じでしたが、キャストがみんなそれぞれを生き生きと演じてたのがよかったです。特に学園長を演じるマイケル・シーンがとてもはまっていて良かった。ちょっといけすかないやつほどハキハキして元気がいいんだよな〜って感じで、そういうところも含めて好きでしたね。

ニッペグも当然楽しそうで良かった。二人とも謎のモンスターに襲われてしまうのですが、そのたびに「このシーン絶対やりたかったんだろうな!よかったね!」という感じで緊迫したシーンにも関わらず視聴者に陽気な感想を抱かせてくれるのでよかったです(こいつ「よかった」しか言っていないな?)。

あと主人公のドンたちがクレムジーの兄さんを連れ出すために、兄さんの参加している秘密の宴を木陰から覗くシーンが好きでした。この兄さんが両手拘束と目隠しをされて何やら特殊なプレイ中と思しき姿を見て、キット・コナー演じる下級生ウートンが「フィフティ・シェイズ!!」って感想を述べるのめちゃくちゃ笑ってしまった。フィフティ・シェイズ・オブ・グレイのことで合ってますかね。私は概要をなんとなく知っている程度で見たことはないのですが、ウートンおまえ見たことあるんかよっていうこの、あまりにもツッコミ待ちのシーンすぎて笑ってしまう……。

お話は伏線を色々ばら撒いた割にはあまり回収されなかったりしてとっ散らかったまま終わった印象なのですが、この作品は要するに「いけすかね〜学校だけど恋も友情も頑張りたいぜと思ったら謎のモンスターにみんな襲われてウワーッ!!」という、それが全てだということでいいんだと思います。いわゆるこまけえこたあいいんだよムービーという認識です。ニッペグとマイケルシーンとマーゴットロビーを見ることができたから100点!!M:I ローグネイションでレコードを渡してくれたエージェントくんことハーマイオニー・コーフィールドさんの活躍も見れたから花丸もつけます!!!